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海に落ちたオオワシの子供 知床半島にある羅臼町の海岸で、オオワシの幼鳥が保護されました。全身ずぶ濡れで、体温も低下し、センターに着いた時には立っているのがやっとの状態でした。どうやら海に落ち、なんとか岸まで泳ぎ着いたと思われます。 不思議な事に、前日にも同じ町内の海岸で、オジロワシが保護されていました。同じように外傷はありませんでしたが、やはり海に落ち、岸に這い上がった可能性があるとの事です。 飛ぶことが得意なはずのワシ達が、なぜ相次いで海に落ちているのでしょうか? 原因の一つに最近この地域で盛んに行われている、「観光を目的とした餌付け」による影響があると思われます。 | ||
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海水を飲み、脱水症状 数年前より、観光客にオオワシやオジロワシを間近に見せたり、写真を撮らせたりする目的で、流氷上や海岸(港や防波堤等)に餌を撒き、船などから見せる新たなツアーが盛んに行われています。この時、限られた餌にワシが群がった結果、ワシ同士が空中衝突して海に落下する事故が起きているのです。目前で落下したワシの何羽かは、網ですくい上げられてセンターに運ばれてきましたが、多くは多量の海水を飲み脱水症状を起こしていました。 人間によって、ワシ達の生活が大きく撹乱されている可能性があります。その実態を早急に解明するとともに、事業者、行政そして専門家がタッグを組んで、彼らへの軋轢を人間が責任を持って排除するためのルール作りを行ってゆく必要があります。 |
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