交通事故に遭ったオジロワシ(網走)


 2008年8 月31 日に網走市の原生花園で上手く飛べずにいるところを、野鳥の会オホーツク支部の方々によって保護されました。少し前から「弱ったオジロワシがいる」との情報が、ドライバーなどから寄せられていたことから、網走支庁や野鳥の会の方々が何度もパトロールされていたとのことでした。

 収容時には低空で短距離の飛行しかできませんでしたが、レントゲン検査で、胸部の骨の脱臼が原因であったことが判明しました。現場の状況などから、車との衝突事故に遭遇したと考えられます。当施設における数ヶ月間の治療や飛翔訓練を経て、11月17日に収容地の近くの湖畔で野生復帰させました。

 収容に携わった方々や環境省の職員が見守る中、オジロワシはパニックに陥ることもなく、力強く飛翔して、見晴らしの良い木の枝にとまりました。

 今回も多くの方々の善意とご協力をいただき、傷ついた鳥を無事に野生に返すことができました。  二度と同じような事故に遭わず、元気に生きていってほしいと願わずにはいられません。