ラインフライトの様子


前回のラインフライトから約一か月が経ちました。
ラインフライトを始めた頃に比べ飛翔高度が高くなり、距離も長く飛ぶことができるようになりました。
飛翔するチゴハヤブサ


以前に比べると羽の開きもさらに良くなっており、リハビリは順調に進んでいます。
放鳥に向けてラインフライトを欠かさずに行いコンディションを整えていかなければなりません。
しかし、収容時から折れて短くなってしまった尾羽が、換羽せずにそのままなのが気になります。
尾羽は方向転換するときに使われるため狩りをするチゴハヤブサにとって非常に重要です。

チゴハヤブサの換羽


チゴハヤブサは、夏期に繁殖のため本州から北海道へ渡ってきます。そして、夏に向け換羽が始まり、新しく整った羽で渡りに備えます。
換羽に遅れが生じると渡りができなくなってしまうため、日々の栄養管理や飼育ゲージの衛生管理にも注意しなければなりません。
念願の放鳥


ついに、羽もすべて生え変わり綺麗に整いました。
リハビリの成果もあり飛び方にも問題がなかったため、先月の初めころ放鳥しました!
小笠原獣医師がゲージを開けた途端飛び出していきました。
リハビリを終え野生に戻れる瞬間は鳥達にはもちろんですが、スタッフにとっても喜ばしい瞬間です!
(執筆:吉田恵人)