終生飼育個体について【シマフクロウ】

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シマフクロウ「ちび」について

『シマフクロウ親善大使』、ちび

 ちび(♂)は2011年4月8日に北海道十勝のある森で産まれました。保護のための研究目的で巣箱内にカメラが設置されていたので解ったことなのですが、小さな頃から成長に異常が見られていました。お父さんとお母さんに育ててもらうことが一番と考え、関係者一同で見守っていましたが、巣立ちの時期を迎えても小さなままで、どんどん衰弱していく様子であったため、保護をしました。
 ちびは「通常のシマフクロウよりも体が小さい」以外にも、「目の大きさや翼の長さが左右で違う」「神経性の発作が出ることがある」といった障害があることが判明し、野生復帰は難しいと判断され、環境省釧路湿原野生生物保護センターで暮らしています。ちびは発作を抑えるためにも、人間との共同生活に慣れてもらう必要があり、野生のシマフクロウとは違い、人を怖がらないように、むしろ人を好きになってもらうように特別な訓練をしました。そして今は多くの皆さんに実際に見て、感じて、シマフクロウについて知ってもらう、まさにちびにしか出来ない唯一無二の活動をしています。

収容されたばかりのちび

羽を広げるちび。飛ぶこともできる。

シマフクロウ親善大使として環境教育の場で
活躍中のちび

テレビの生放送にも出演

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