鉛弾規制から10年

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保護した鳥(猛禽類)

規制から10年。

今年も発生。。。鉛中毒
今年2月、遠軽町丸瀬布の樹林内で一羽のオジロワシが保護されました。伐採作業中にも関わらず逃げない事から、役場の方が保護収容したとの事。夜道を走ってワシを引き取り、センターで検査をしたところ、機械の測定限界を超える極めて高い濃度の鉛が血液中から検出されました。鉛中毒です。呼吸困難のため口を半開きにし、意識はもうろう、焦点が定まりません。すぐに点滴を繋いで解毒剤の投与を開始し、高濃度の酸素が供給されるICUの中で病状の回復を目指しました。しかしながら同日深夜、懸命の救命活動もむなしく、呼吸困難に苦しんだ末、ワシは息を引き取りました。

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