直ちにICUに
釧路港で保護されたオオコノハズク
普段は森林などで見られることが多いオオコノハズクが、釧路港で保護されました。発見した港湾関係者の方によると、群がるカラスを不審に思い追い払ってみたところ、この鳥がグッタリとうずくまっていたそうです。どうやらネズミを追って倉庫街に入り込み、カラスに追われていたようです。

倉庫に入り込み、カラスに追われ・・・
センターに運ばれたオオコノハズクは直ちにICUに移され、酸素吸入や補液、保温処置が行われました。しばらくして目を開けたものの、まだ自分の状況が良くわからない様子で、ボーッとこちらを見つめています。

レントゲン検査では異常なし
少し状態が落ち着いた後、本格的な診察や血液検査、レントゲン検査を行いました。カラスはタカやフクロウの仲間を集団で襲うことが多く、このため被害者は見た目以上に重傷を負っていることがあるからです。

しばらく入院して様子を見ましょう
幸い大きな外傷は無かったものの、体力の消耗が著しく、野生復帰までには少し時間がかかりそうです。
しばらく入院し、体力を回復してもらうことにしました。

回復しました!
人に対しての警戒心が戻り、6畳くらいのリハビリケージ内でも自由に飛び回ることができるようになりました。また、餌も自分で獲れるようになったので、放鳥をすることにしました。

放鳥しました!!
カラスが寝静まったのを待って、オオコノハズクを湿原に面した林に向かって放しました。ふわりと音もなく飛び上り、一直線に林の中へ消えていきました。
