止まり木の上で
左膝を脱臼したオオワシ(根室)
2008年2月に根室市内の路上で保護されたオオワシです。交通事故に遭って左膝が完全に脱臼していましたが、数時間にも及ぶ手術によって関節を元の状態に整復しました。

術後、関節液が皮下に漏れだして「水が溜まる」のを防ぐため、特殊なチューブを患部に留置しました。さらに特別に作成したギプスを膝に装着する事で、6キロ以上もある体重が正常な足や胸にかかり過ぎるのを防ぎました。

リハビリのため、大型のフラインケージに移されるオオワシ。オオワシは非常に力が強く、捕獲作業は通常二人がかりで行います。

収容から約1年経った現在では、止まり木の上をバランスを取りながら走れるまでに回復しました。野生復帰を目指し、今日も厳しいトレーニングに励んでいます。
