コハクチョウへの強制給餌
フード
先日コハクチョウの幼鳥が収容されました。なかなか餌を食べてくれなかったので、強制給餌を行いました。ドックフード(パピー用)・キャベツ・動物用青汁・ブドウ糖をミキサーにかけ、ぬるま湯で湯銭しながら作りました。ぬるま湯で湯銭したのは、冷たいと消化に負担がかかってしまうからです。

準備
作った餌を給餌用のシリンジに吸います。1回の給餌あたり100?~150?で用意しました。1回の給餌量を増やすのではなく、少量頻回で行いました。シリンジの先にコハクチョウのそ嚢まで届く長さのチューブを付け、チューブをコハクチョウの体に入れる前に餌をチューブの先端まで押しておきます。これはそ嚢内に空気が入らないようにするためです。

気管に入らないように!
強制給餌を行う時に気を付けなければならない点はいくつかありますが、重要なのは気管に餌を入れないことです。チューブを入れるときは必ず気管にチューブが入っていないかを確認します。舌を手前に引くとよく気管の位置がわかります。

餌をいれる
食道にチューブを入れ、ゆっくりそ嚢まで入れていきます。そ嚢まで達したことを確認してから、フードを流していきます。その時フードが逆流していないかを確認しながら行います。フードが入りきったら、チューブ内の餌が垂れないようチューブを折り曲げ一気に抜きます。
