小さな救急隊が・・・

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保護した鳥(その他の鳥類)

小さな救急隊が届けてくれたのは

3月8日の夕方、少し薄暗くなったセンターの玄関口で、私達を呼ぶ声がしました。覗いてみると、中学生ぐらいの女の子と、お母さんらしい女性が立っています。  「鳥が怪我してたので。。。」と言いながら、女の子がそっと渡してくれたのは、目を閉じてグッタリと横たわった一羽の小鳥。駐車場で見つけたとの事で、車と衝突したと思われます。すぐに鳥を受け取り、タオルを敷いた小さなダンボールごと、酸素室の中に収容しました。お礼を言いに玄関口に戻ってみると、小さな救急隊さんはすでにお帰りになったあとでした。

雪の森めがけてまっしぐら

夜中、少し状態が落ち着いてから水分補給と投薬をし、しばらく様子を見ていると、明け方までにはだいぶ元気を取り戻しました。薄暗い箱の中から出して酸素室の中に放してみると、しっかりと自力で立ち上がり、こちらを見る目にも力が戻っています(写真左)。カラフルなこの小鳥の名はシメ。ブンチョウのような大きなクチバシが特徴的です。  翌朝は快晴。雪が積もったセンターの裏庭から、そっとシメを放すと、一目散に森の中へと消えて行きました。小さな命を救ってくれた救急隊さん、ありがとう!
(このホームページを見てくれるといいな。。。)

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