耐寒訓練ではありません
耐寒訓練ではありません
北海道の冬のスポーツと言えばスキーやスケートですが、決して遊びに来たわけではありません。雪の上だからこそ残る野生動物の痕跡を求めて、冬でも野外調査を行っています。今年はちょっと雪が多く、一度転ぶとなかなか起き上がれず、恥ずかしい思いをしました。

凍らない憩の場所
深い雪と氷に閉ざされた極寒の世界。厳冬期でも凍らない河川や湧水地は限られており、野生動物にとって貴重な餌場になっています。多様な河川環境と豊かな森が、多くの野生動物の命を育んでいます。

薄汚れた木
種類は少なくなりますが、冬の森でも様々な鳥達に出会うことができます。また、時にはシカの大群に出くわし、お互いにびっくりすることもあります。今回の調査では、一際目を引く薄汚れた木を発見しました。

大量の糞!
近寄ってみると、たくさんの小さな糞が! エゾモモンガの糞です。見上げるとキツツキが開けた小さな穴があり、エゾモモンガはどうやらそこを棲家としているようです。動物達が密かに息づいている気配を感じると、一瞬寒さを忘れて心が踊ります。
