傷病野生鳥獣救護技術講習会

執筆:小笠原浩平

研修・講習・講演会

講演準備

北海道獣医師会が主催する平成29年度傷病野生鳥獣救護技術講習会が札幌市円山動物園で開催され、その公開講演会に講師としてお声がけいただきました。
一般の方を対象に近年問題となっている「高病原性鳥インフルエンザ」をテーマにとのこと。
どのようにしたら分かりやすくできるか苦心しました。

模型完成

考えたのはインフルエンザウイルスの模型を作り、ビジュアルで語ることです。
表面糖蛋白もその機能に着目して鍵(へマグルチニン)とハサミ(ノイラミニダーゼ)にしました。また、鍵は鳥型とヒト型で色分けしました。
※詳細は「猛禽類医学研究所の活動」→「原因究明」→「鳥インフルエンザ、ウエストナイル熱」を参照

講演会当日

会場に着くと入口にはポスターまでありました。
開始時間が近づくと予想以上に多くの方で会場は埋め尽くされ、テレビの取材まで…。
会場で一人だけ緊張感が高まります。しかし始まってみると楽しいもので、大きくうなずきながら聞いてくれる方や、勉強になったと声を掛けてくれる方など嬉しい反応を多くいただきました。

無事終了!

One World One Healthの観点からも野生動物がどのような病原体を持ち、環境中でどのような動態を示すのか理解する必要があります。
さらに、得られた知見を分かりやすく伝えるにはどのようにすれば良いか工夫する必要があります。
今回はその第一歩として、私も勉強になりました。

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