リハビリテーション
Rehabilitation
野生復帰を目指したリハビリテーション
治療を乗り越え、状態の安定した個体は野生復帰を目指したリハビリをスタートします。
「身体のリハビリ」として、治療に伴う固定や安静による運動能力や体力の低下をリハビリで回復させます。
また、治療やケアを受けている期間に生じる人の存在に対する慣れを解消し、野生生物と人間の適切な距離感を思い出すための「心のリハビリ」も、人間の生活圏へ不用意に接近してしまう事による事故の再発を防ぐために重要です。

酸素治療や保温の必要性が低くなった個体は、検疫も兼ねて隔離された飼育施設で療養します。 各部屋にはカメラが設置してあり、モニターで様子を確認することができます。

回復してきたワシたちは人に慣れないようにしながら、屋外のケージで飛ぶための体力や筋力のトレーニングをします。
餌も自然界にあるものを与えます。

飛ぶための体力や筋力がついてきたワシには、さらに広いケージでリハビリを行います。 このリハビリケージは縦約40m、横約15m、高さ約10mの大きさです。 止まり木の高さは最大7.5mあり、野生復帰に備えてさらに長距離の飛翔訓練を行います。