希少猛禽類の死体収容
収容個体
センターには、ケガをした鳥たちだけでなく、残念ながら命を落としてしまった鳥たちも収容されます。
先日は、オオワシの亜成鳥の死体が回収されたと連絡がありました。

受け取り
今回は近隣の町からの連絡だったので、現地付近まで受け取りに向かいます。
発見された場所が遠方の場合、郵送してもらうこともあります。
受け取るときには、ご連絡を頂いた方から発見時の周囲の状況などの詳細を聞きます。

簡易検査キット
引き取った個体はセンターに入る前に、疾病の簡易検査を行うことがあります。
もし野外から病気を持ち込んでしまった場合、センターで飼育されている個体たちにも甚大な被害が出てしまいます。
また、収容個体の検査を行うことで、環境中で病気の発生があるのかどうかということも知ることができます。
対象としている疾病は鳥インフルエンザとウエストナイル熱です。
検査を行うかは鳥の種類や発生状況等に基づいて決められています。

死因の究明
こうしてセンターに運ばれてきた個体は冷凍庫に保管され、後日、剖検を行います。
発見時の状況に加えて、剖検で得られた所見等からも死因を探ります。
原因が分かれば、今後の対策につなげることができます。
このように、様々な形で野生動物たちは環境中で起きている問題を私たちに教えてくれます。
人間の活動による犠牲を少しでも減らすために、今後も対策を続けていく必要があります。
