塘路湖へGO!

執筆:堤百合香

当番日記

塘路湖にて自然観察会に参加

今回はIRBJの業務とは別の話題をお届けします。
塘路湖エコミュージアムセンター「あるこっと」にて自然観察会に参加してきました。
塘路湖は、釧路湿原にある湖です。
冬は一面凍ってしまい、湖面にはワカサギ釣りを楽しむ人の姿も多く見られます。
センターの指導員である中野さんに塘路湖の周辺で見られる冬ならではの自然を紹介して頂きました。

植物の冬芽

塘路湖周辺は湿原ですが、様々な樹木が生息しています。
冬場には葉を落とすものが多く一見どれも同じ木のように見えますが、実はよく見ると面白い特徴があります。
この時期に木々は、新しい花や葉の “冬芽”を付けています。
小さくて丸くてかわいい冬芽が枝に2つ付いているハシドイやふわふわのキタコブシの冬芽は特徴的で、冬の樹木を飾ってくれていました。
皆さんもぜひ、散歩の際は冬芽に注目して歩いてみて下さい。

アオサギのコロニー

塘路湖から少し歩いたカラマツ林にアオサギの巣がたくさん集まったコロニーがあります。
木の上の方にある楕円形のものが巣です。
北海道では、アオサギは夏鳥で、繁殖のために本州から渡ってきます。
このコロニーではパッと見ただけでも20~30個の巣を確認できました。
繁殖期になるとこの辺りはアオサギの鳴き声で大変五月蠅いようです。
今年も来てくれるといいですね。

湖の上を歩く

最後に、湖の上を歩きました。
冬だからできることですね!
私たちが参加した時はもう終わりの時期でしたが、冬の塘路湖では “御神渡り”が見られます。
これは湖が凍ったり溶けたりを繰り返すことで、湖面の氷同士がぶつかり合い、盛り上がって一列の山が出来上がる現象のことです。
シーズン真っ盛りに行くとなかなか幻想的で素晴らしい光景のようです。
参加者の方も盛り上がった氷に乗ったり触ったりして楽しんでいました。
北海道の冬は寒いですが外に出てみるとたくさんの面白い発見があります。

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