トビ部屋の大掃除

執筆:中村鈴夏

当番日記

掃除のしやすい時期

冬は掃除をするにも大変な季節です。
厳冬期となると洗っているそばから凍っていき、入院室の床は水切りがしっかりできていないとスケートリンクへと変貌します。そして私たち自身も寒さと冷たさに悲鳴をあげます。
最近は釧路も朝からプラス気温の暖かい日が増えてきました。ようやく掃除がしやすい時期になったので、トビの部屋の大掃除をしようと思います。

ウッドチップを取り除きます

冬の間も少しずつ掃除していたとはいえ、部屋全体を一気に掃除するのは久々なので、汚れの量もやはり多いです。
まずはウッドチップを取り除きます。冬の間は人工芝が凍って床に張り付いてしまうので、代わりにウッドチップを床材として敷きます。
チップが吸収してくれていたので、床の糞尿汚れは少ないようです。しかしチップの中から、抜けた羽根や食べかす、魚の骨などが出てきました。

金たわしが大活躍

動かせるとまり木も全て外へ出し、たわしで汚れをこすります。一見取れにくそうなこびりついた糞尿も、普通のたわしではなく、金たわしを使うと綺麗に取れます。
水も凍らずに汚れを流してくれるので、とても掃除がはかどります。
掃除をしながら春が徐々に近づいてきていることを感じ、なんだか嬉しくなりました。とはいえまだ手と足は冷えるので、休憩を挟みつつ床と壁をこすります。

春使用へ模様替え

こすり取った汚れを流し、水を切って掃除は終了です。
暖かくなってきたので、ウッドチップは敷かずに人工芝にしました。冬用の床材として使用するウッドチップですが、濡れるとカビが生え不衛生になってしまいます。
その点人工芝は丸洗いができ、すぐに汚れを取り除けるので衛生的です。
春使用へと模様替えした部屋にトビを戻しました。すっきりとした部屋の中で、トビたちもなんだか嬉しそうに見えます。

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