リハビリケージの修復

執筆:堤百合香

当番日記

ケージ内に嫌なお客さん

毎朝、飼育をする際にケージの網を哺乳類に破られていないかチェックをします。ワシの餌を狙って、キタキツネやエゾタヌキが網を破ってケージ内に侵入してくることがあるので、その開けられた穴を修復しなければなりません。
今回もリハビリケージの入り口横にぽっかりと穴が開けられているのを見つけました。誰の仕業かと思い自動撮影装置を仕掛けたところ、犯人が分かりました。
こちらのキタキツネです!おいしそうに餌を食べている姿が映っていました。
かわいいけど憎らしい…

ケージを修復

普段は、穴をふさぐように新しい網をつけて修復するのですが、この場所は過去に何度も穴を開けられているので、板で壁を作って穴をふさぐことにしました。

修復方法

修復方法はいたって簡単で、木材をケージの内側と外側に、網を挟むように並べて、木ねじで留めるだけです。
木材同士を固定することで、木材が自立し網への負担が少なくなるよう工夫しました。
また、ケージ内のワシ達へのストレスを少なくするため、迅速に作業する事が大切です。
この日は天気も良く、作業するにはぴったりの日和でした。

完成!

完成しました!
これでキツネの侵入をふせぐことができます。
これから暖かい季節になっていくので、野生動物たちも活発に行動するようになります。
より一層注意してケージが破られていないかチェックするよう心掛けたいです。

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