冬の飼育
水道から水が出ない…
冬の飼育は、これまでの暖かい季節と違いとても気を遣うところが多く大変です。午前中に飼育を行うことがほとんどなので、気温も氷点下の中での作業になります。
主な飼育内容は、水バットに水を張り、餌を与え、個体の状態・健康チェックすることです。
11月下旬、いつものように水を出そうとホースをつないで蛇口をあけると…水が出ない!九州出身の私には初めての経験でした。
元栓から蛇口にかけての水道管が凍結して水が出ないのです。
そんな時は、お湯をかけて中の氷を溶かすと水が出てきます。蛇口1つにも手間がかかります。

餌さえも凍る!
水が凍るのは皆さんも想像できるかと思いますが、餌の魚やウズラも凍ります。
今時期は日中でも氷点下はザラで、夜中や朝方にはマイナス10度を下回る気温です。ほぼ冷凍庫です。
したがって、餌も凍りつきワシ達は餌にあまり手をつけなくなります。そこで、残った餌を水バットの中に入れたり、回収して溶かしなおしたものを与えたりしています。

鳥インフルエンザ対策
そして、冬のこの時期になると鳥インフルエンザが日本にやってくる可能性が出てきます。ワシ達が鳥インフルエンザに感染してしまうと大変危険です。
そこで、ウイルスをケージ内に持ち込まないようにするため、足裏や手の消毒を徹底しており、ケージに入る前に長靴と手袋の消毒を行っています。

夕方には水を流す
午前中の飼育が終わっても、まだ気が抜けません。
なぜなら、夕方に水バットをひっくり返しバットを空にしておかないと、中の水が凍って膨張しバットを壊してしまったり、翌日の飼育者が氷を割らなくてはならなかったり大変な目にあうからです。
夕暮れ時にその作業を行うことを忘れないよう気をつけています。
北国の冬ならではの苦労ではありますが、初めての経験が多く新鮮な日々です。
