野生動物救護研究会

執筆:堤百合香

当番日記

野生動物救護研究会とは

野生動物救護研究会とは、獣医師、野鳥保護関係者、野生動物救護に関心のある人の交流を図るとともに救護技術の情報交換をする目的で発足した会です。
猛禽類医学研究所の齊藤代表も当研究会の副会長を務めています。
今回はその年次大会で症例発表をさせていただきました。

発表の前に

大会は「ウトナイ湖野生鳥獣保護センター」で開催されました。
こちらでは、ビジターセンターのように、ウトナイ湖周辺の環境に関する様々な展示を見ることができます。さらに、野生鳥獣保護センターという名前の通り、野生鳥獣の治療や保護も行っている施設です。
症例発表の前にセンターの施設案内をして頂き、展示室はもちろん、裏の飼育施設も見学しました。
飼育施設についてはなるほど!という工夫もあり大変勉強になりました。

症例発表

施設見学した後はいよいよ症例発表です。
私は、当センターで飼育しているセグロカモメの飼育環境を改善することで見られた様々な効果について発表しました。
このような場は初めてでとても緊張しましたが、とてもいい経験になりました。
他にも獣医師の方々が症例発表され、勉強になることばかりでした。

大会を終えて

大会の後は救護研役員の方々と夕飯をご一緒させていただきました。
食事中も鳥に関する話は絶えず、また、症例発表について議論を交わしておられ、大変刺激を受けました。
発表をする機会があることで、自分の知識を深めることができます。
今回勉強になったことを今後に活かしていきたいと思います。
(写真は私の症例発表で協力してくれたセグロカモメです。)

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