教育・普及
Education/Dissemination
保全の輪を広げ、次世代へ繋げる
獣医療分野の専門教育をはじめとした人材育成のため、学生から社会人までの幅広い受講者に合わせて講義や実習を企画し、まだ習得の場が少ない野生動物医学を現場で直接学ぶ機会を設けています。
また、一般市民や学生・生徒を対象にした環境教育やイベントの企画・参加も行い、猛禽類の生息する環境やその現状についてスタッフが直接お伝えすることで、野生生物の救護・保全の現場を皆様へ繋げる役割を担いたいと考えています。
昨今、「One world, One health.」のフレーズのもとに、動物、ヒト、それを取り巻く環境を包括的に捉え、関係する学術分野が連携して課題解決に当たる必要性が掲げられています。希少種保全においては、絶滅の回避のためだけでなく、将来的に個体数や分散が回復した場合にも、野生生物と人間の関わり方について更なる配慮が必要になると考えられます。専門家に限らず、正確な知識や認識を広く共有し、野生生物と人間社会の適切な在り方を講じていくことが野生生物との共生の基盤として重要です。