保護されたハイタカ
様似町で保護されたハイタカ
2008年1月、襟裳岬の西に位置する様似町の国道脇で保護された若いハイタカです。大きな外傷はありませんでしたが、吐血と脳震盪による意識障害が見られ、交通事故に遭ったと思われました。とても神経質な種ですので、リハビリ飼育中はもっぱら小型のCCDカメラを使って治療の経過を観察しました。

ケージ内で飛翔能力が十分回復したことを確認したのち、識別用のリングを装着して野生に返しました。放たれたタカは上手に気流をとらえ、滑空と羽ばたきを繰り返しながら釧路湿原のハンノキ林に消えて行きました。 今回は、長年地元でハヤブサの研究をされている方が、はるばるセンターまで運んでくださいました。救護活動はまさに命のリレー。多くの方々の協力を得て成り立っています。
