交通事故エゾセンニュウ
道路の真ん中に…
7月20日の20時頃、別海町上春別の道路を車で移動中に中央線上に丸い影を発見!Uターンして戻ってみたところ、エゾセンニュウが飛べずにうずくまっていました。顔つきはしっかりしており、出血や羽毛の汚れなど目立った外傷は見られませんでしたが、右足に力が入らず骨折しているようでした。

骨折と脱臼
WLCに搬送して診察した結果、右大腿骨の亀裂骨折と烏口骨の脱臼が確認されました。骨折部を固定し、インキュベーター内に収容しました。重度の脱水や衰弱は見られなかったため、自力採餌を期待してミルワームと糖入りの水を入れ、一日様子を見ました。

収容環境づくり
次の日センターに来てみると、入れておいたミルワームを完食!個体の状態も良好でした。しかしケージ内で激しく飛び回ってしまい、安静を保つのが困難な状況でした。そこで本来の生息環境に近い、身を隠せるような環境をケージを内に作り移動しました。

センニュウが潜入!
狙い通り、新しいケージ内では静かに休んでくれるようになりましたが…さすがセンニュウ!名前の通り巧みな潜入を見せ、ぱっと見ではどこにいるのかよくわからない状況に…。改めて、個体に合った適切な収容環境づくりの難しさを感じました。現在骨折部の経過は良好で早期の放鳥を予定しています。無事リリースする日まで、センニュウとのかくれんぼは続きます!
