珍しい海鳥再び

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保護した鳥(その他の鳥類)

珍しい海鳥再び

ゴールデンウィークのある日、釧路市でシロエリオオハムが保護されました。以前同じ種が猛禽類医学研究所で保護されたことがありますが、陸上で見かけるのはとても珍しい鳥です。車に少し引きずられたようで爪からの出血がありましたが、その他の状態は特に問題ありませんでした。写真からも分かるとおりこの鳥は足が体の後ろ側についているため、陸上から直接飛び立つことは難しく、一度海から上がってしまうと腹這いの状態になってしまいます。このまま地面に置くとお腹が擦れて「床ずれ」の状態になってしまうため、これらの海鳥が救護された場合には段ボールの中にハンモックをつくり、お腹を傷めないようケアします。

外側の羽根が汚れていると水が中のダウンにまで染み込んでうまく浮けないことがあるため、洗面台に水を張り浮力チェックを行いました。結果は微妙。明らかな汚れは見られませんが、陸上で腹這いのまま移動したことで少し羽が汚れていたようです。

元気はあったので大きめのバットに水を張り、自分で羽繕いができる状況を整えました。すると自分で羽をしっかり手入れし、2日後にはちゃんと水に浮かび、潜って生きている魚を捕れるほどに回復しました。

元気はあったので大きめのバットに水を張り、自分で羽繕いができる状況を整えました。すると自分で羽をしっかり手入れし、2日後にはちゃんと水に浮かび、潜って生きている魚を捕れるほどに回復しました。

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