ドイツでシンポジウム

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研修・講習・講演会

オジロワシの鉛中毒に関するシンポジウム (ドイツ・ベルリン)

オジロワシの鉛中毒に関するシンポジウム(ライプニッツ動物園野生動物研究所 主催)がベルリンで開催され、ドイツ国内の研究者、行政機関、狩猟関連団体が集まり、オジロワシのライフル弾による鉛中毒についての研究発表や問題解決のための討論会が実施されました。 会合の冒頭、ハヤブサ基(ThePeregrine Fund; アメリカ)のリック・ワトソン副会長と猛禽類医学研究所の齊藤慶輔が基調講演を行いました。

僅かに残る”ベルリンの壁”

ドイツでは、解体後に野外に放置されたシカの内蔵をオジロワシが食べ、鉛中毒になる事例が多くなっています。会合にはドイツ国内研究者やハンター協会、行政関係者が数多く参加し、活発な意見交換が行われました。最終日には、オジロワシの鉛中毒に実態に関する調査を継続して行い、同種が生息している地域において鉛ライフル弾を使用禁止にする事を念頭に、各所が努力するという覚え書きが関係者間で交わされました。

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