チゴハヤブサのラインフライト
ラインフライトとは
ラインフライトとは、飛翔トレーニングの一つです。
片方のふ蹠にジェスと呼ばれる革製の足輪を付け、釣り糸のような細い糸を結びます。
これにより、飛翔をコントロールすることができます。
トレーニングは、柔らかい草地で、飛翔時にケガの原因になり得る障害物が無い広い場所で行います。
60mを8回程休まずに飛べるのが放鳥の目標ラインです。
そのために週3~4回、個体の調子を見ながらトレーニングします。

ラインフライトの準備
このチゴハヤブサは、昨年8月交通事故に遭い右翼の開きが悪くなりました。
この写真は、ラインフライトを行う前の診察をしている様子です。
右翼の開き具合も回復傾向にあり、リハビリの結果次第ですが、近いうちに野生復帰ができそうです。

ジェスの作成
ラインフライトに欠かせないジェスはなんと手作りです。
ジェスの大きさは鳥の大きさによって変わります。
チゴハヤブサは全長が33㎝程と猛禽類の中では小さいため、ジェスの大きさも比例して写真の通り小さくなります。
右がチゴハヤブサ用、左がハヤブサ用です。

ラインフライトの様子
作製したジェスをチゴハヤブサに付け、センター前の広場でラインフライトを行いました。
チゴハヤブサが保護されてから、今回が初めてのラインフライトです。
長い間入院ゲージにいて体力が落ちているのか、飛び立ってもすぐに地面に降りてしまいます。
これからラインフライトを定期的に行い、体力をつけ、飛び方も上手くなり、無事に野生復帰をしてもらいたいです。
