冬の患者さん
冬突入
先日、釧路もついに初雪を迎え、裏手の池も氷で覆われました。
人が乗っても大丈夫そうなくらい厚く、まさに自然のスケートリンクです!
鳥達にとってもオオワシはサハリンから日本へ渡り、タンチョウは求愛のダンスをはじめる時期となりました。

新しい患者さん
そんな今、センターにはタンチョウの幼鳥が入院中です。
体は白と黒が綺麗な成鳥そっくりの体をしていますが、顔は薄茶色く、まだ幼鳥らしさが残っているところがとても可愛いです。
この子は右脚を骨折してしまい、まだ自立することが出来ない為、骨が接合するまでツル用ハンモックに乗った状態で入院しています。

餌上げ中
餌として、骨の接合治療を補助するためのカルシウムや抗菌薬を加えた魚やペレットをあげています。
しかし、まだ餌だと認識せず自分で食べないため、口の中にエサを入れる強制給餌で餌を食べさせています。
給餌中も愛くるしい顔をしているからといって侮ってはいけません。長い首と鋭い嘴から繰り出されるリーチのある一撃は、顔を狙われると非常に危険です。

自然に返れる日を目指して
安静に過ごさなければならないハンモック生活はタンチョウにはとてもストレスがかかります。
しかし、脚が治ればまた自然へと返ることが出来るので、もう少しの辛抱です!
雪が積もった銀世界の中で元気な姿を見せてほしいです。
