ツリークライミング講習会

執筆:堤百合香

当番日記

ツリークライミングって何?

今回は小笠原(獣医)と堤(研究員)の二人でツリークライマーの資格を取得すべく、講習会に参加してきました。
ツリークライミングとは、専用のロープやサドル(安全帯)を使って木に登り、木や自然との一体感を感じ、自然の魅力を体感する体験活動です。今までにない、木の上からの視点に立つことで様々な発見や感動を生み出すことができます。
IRBJでは猛禽類の雛に足環をつける調査を行っているので木に登る技術は大変重要です。それだけではなく、環境教育などイベントにも活用できるよう、しっかり技術を身につけたいと思います。

講習会1日目

気持ちのいい晴天で、羊蹄山も見守る中、講習会は倶知安で行われました。
まずは、ツリークライミングの要となるロープワークです。写真は、ダブルロープシステムといって滑車と同じ原理で体を持ち上げ、木を登るための結び方です。初めのうちは難儀でしたが、インストラクターの方に手ほどきを受け徐々にうまくなりました。
この日は、ロープワークだけでなく、周囲に危険を知らせたり意思表明をするためのコール(声かけ)や、クライミングの一連の流れ、座学を行いました。翌日は試験なのでしっかり覚えて身につけたいと思います。

講習会2日目

さて、今日は試験です。昨日覚えたロープワークやクライミングを一人で行い、インストラクターに審査してもらいます。
ジャンケンで順番を決め、私は3番目。とても緊張感のある雰囲気の中、一つ一つ確認しながら全工程をやり終えました。
次に、筆記試験に移りました。クライミングを行った林内で自分の一番好きな場所(マジックスポット)を探し、そこで問題を解きます。さて、無事に合格できるでしょうか。

結果は…?

無事、二人とも試験に合格し、晴れてツリークライマーとなりました。
小笠原さんは今後、猛禽類の雛に足環をつける標識調査で活用できます。私は環境教育などに活用するため、もっとグレードが上の、ファシリテーターの資格を取得したいです。ファシリテーターになると、一般の方々を対象にイベントの企画開催ができるようになります。
木に登ることで自然への興味、関心を持つ人が増えてくれると嬉しいです。

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