獣医学科学生の実習

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当番日記

飼育

まずは入院患者のお世話を教わりました。飼育管理は怪我や病気の治り具合を左右するため、大変重要です。野生の猛禽類は、毎日同じ餌を食べている訳ではなく、餌を採れない日すらあるため、餌の種類・量をよく考えることが重要です。

診察

今日はオジロワシの診察を行いました。この個体は左翼に怪我をし、海辺で動けなくなっているところを保護され、手術を行いました。この日は傷の経過観察と血液検査を行い、順調に回復しているようでした。このまま行けば、次の飛翔訓練に進むことができます。

北海道内ワシ一斉調査

今日は、北海道内で一斉に行われるオジロワシ・オオワシの調査に同行しました。決められたコースを車で走り、2時間で観察できたワシの羽数や場所を記録しました。この調査で、北海道内のワシの生息数を推定することができ、今後の保全活動の方針を立てることができます。写真は調査中に観察されたオオワシたちです。左上にいる肩が白い1羽はオオワシの成鳥です。下にいる2羽はオオワシの若鳥です。

標本整理

今日は、標本の整理を行いました。 研究所に運び込まれた鳥類は全てが回復するわけではなく、残念ながら亡くなってしまうものも少なくありません。そういった個体を今後の研究に活かすため、研究所では剥製や骨格標本にして保管しています。単に標本を増やすだけでなく、どの種類の鳥が、いつ、どこで保護されたのかというデータも合わせて管理しています。

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