森の住人

執筆: 

保護した鳥(猛禽類)

森の住人

 夏鳥たちに別れを告げ、センターの裏の池にもオオハクチョウが飛来するようになりました。朝夕の寒さに冬が近 いことが感じられます。
つい先日、街中では珍しい森の住人が保護されました。オレンジ色の瞳に、樹皮のそっくりな羽毛。オオコノハズ クです。

大きな目が特徴

 何かに驚いて建物に衝突してしまったようです。右側の眼球内に出血が見られましたが、幸い骨折等のケガはありませんでした。
鳥類は眼球が大きく、頭の大きな割合を占めています。レントゲン写真から、オオコノハズクも眼球がとても大きいのが分かります。この大きな目には弱い光も捉える細胞が数多く存在し、そのおかげで暗い森の中や夜でも狩りができるのです。

さあ、おかえり

 翌日には出血も治まり、治療室内を自由に飛び回れるようになりました。視力に問題がないこともできたため、収容から三日後、晴れて自由の身に。

一目散に闇の中へ

 外に出ても、最初はこちらを威嚇してなかなか飛び立ちませんでしたが、自由の身になっていることに気が付くと一目散に闇の中へ・・・。あまりの速さにうまくシャッターがきれませんでしたが、元気になった証拠なんだと嬉しくなりました。

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