オジロワシ「ベック」の体重測定

執筆:研究員 

当番日記

ベック(Bec)は2019年4月に網走市で保護されたオジロワシです。

一命は取り留めたものの、上嘴基部から先と左眼を失ってしまいました。

道路脇で保護されたことなどから、交通事故により車と激しく接触したことが原因と考えられます。

ちなみに性別はメスで、名前の「Bec」はフランス語で「嘴」という意味です。

 

収容されて6年経った現在、ベックはどのような生活をしているのでしょうか?

ベックは上嘴を欠損しているため、その部分に装着できる人工の嘴(義嘴:ぎし)を、猛禽類医学研究所と歯医者さん、歯科技工士さんが協力しながら開発しています。

しかし、義嘴を着けたままにすると、装着部の皮膚や口腔粘膜が擦れて傷ができるおそれがあるため、個体の様子を見ながら日によって義嘴を着けたり外したりしています。

このように個別管理が必要であるため、個室で生活してもらっています。

こっそり部屋を覗いてみると…

足音で気づかれていたようで、背中越しにこちらを見ていました。

そして扉を開けると、ご飯だと思ったのかそわそわし始めました。

今日はご飯の前に体重測定を行います。そのため、少しの間ご飯はお預けです。

ベックは体重計に乗る練習をしていて、保定せずに自分で体重計に乗ってくれます。

魚の切り身を2~3切れ用意して、体重計に誘導します。

すると、あっという間に体重計に乗ってくれます。

しかも数値が安定するまで動かずにじっとしていてくれました。(えらい!)

体重は5,195gでした。前回とそれほど変わらず、適正な体重をキープしてくれています。

体重を量り終えたら、ご飯の魚をあげていきます。

今日の魚はカレイとコマイです。

いつも通りすごい食べっぷりで完食しました。

嘴に魚片を付けて、満足そうにしているベックでした。

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