力強く、元の世界へ
オジロワシの卒業
昨年夏、巣立ちに失敗して保護されたオジロワシの幼鳥(顔つきも凛々しく,ジャンプ!)。約10ヶ月間に渡ってセンターのフライングケージでリハビリを続けてきましたが、今日とうとう卒業の日を迎えました。

力強く、元の世界へ
輸送用のキャリーケージから飛び出した若ワシは、いったん柔らかい草の上に立ち止まり、ゆっくりと辺りを見渡した後、意を決したように飛び立ちました。力強い羽ばたきは、長期間に及んだリハビリの賜物でしょう。

高みを目指して
飛び立ったオジロワシがまず目指したのは、一際目立つエゾマツの大木。見守る私達の心配をよそに、行き先をしっかりと見据えてグングン高度を稼いで行きます。

そこから何が見える?
今まで経験したことがない程高い梢に到達し、辺りを見渡す幼鳥。そこから自分の居るべき世界がよく見えるでしょ?

順調に野生復帰
放鳥して約半月。装着された発信機を頼りに、毎日追跡調査を行ってきました。広い範囲を飛び回っていることは確認されていましたが、より詳しくワシの状態を知るため、今日は目視確認を試みました。
そして・・・河畔林で落ち着いてとまっているワシを発見!反応や行動を観察した結果、健康状態は良さそうです。

難題もまた
ただ・・・数日後にワシがとまっていたのは感電する可能性がある電線の上。高い場所を好む猛禽類は、電柱や電線をとまり場として多用するため、これまで電力会社などと協力しながら、様々な感電防止器具を電柱上に設置してきました。今回も情報を関係各所と共有し、早急に対策をお願いすることにしました。
いつも、しっかり見守っているからね!
