治療

Treatment

命を繋げる医療活動

収容の瞬間から治療がスタートします。収容現場ではドクターカーの中で応急処置が開始され、その後ICUの中に収容して搬送しながら加療が継続されます。センターに到着してからは、先進的な検査・治療機器を駆使して全身麻酔下での手術などより本格的な治療が施されます。また、搬入される全ての生体を対象にPCR検査が行われ、インフルエンザウィルスの陽性が確認された個体については、別棟にある陰圧隔離室に収容した上で、環境省の了解のもと研究治療が行われています。このように、これまで治療が不可能とされていた症例についても貴重な命を救う試みが行われており、大きな成果を得ています。

また、救命治療の他にも、入院治療が長く続いている個体や終生飼育個体に対して定期的な健康管理を行っています。

暴れぬよう保定し、マスクで目隠しをして診察や治療を行う
ガス麻酔下で治療されるオジロワシ
骨折をしている場合は、骨内にピンを入れて固定する手術をします。
脱水の時や、栄養が足りない時には補液(点滴)として、 状況に応じて皮下や静脈へ輸液剤を注射します。
重症の個体は温度・湿度・酸素濃度を管理しながら集中治療を行います。